2021/11/04 15:21
こんにちは。
鶴田商店です。
おかげ様で先日、さつまいもの収穫を無事に終えることができました。
さつまいも「べにはるか」がたくさん収穫することができました。
簡単ではありますが、さつまいもの収穫について少しご紹介したいと思います。
■さつまいもの収穫の流れ
1,ツル刈り
まずはじめに、畑に緑一面生い茂ったさつまいものツルや葉を刈り取ります。元気に育ったツルや葉を刈り取るのは、なんとも辛いものがありますが、さつまいものを掘るためには、専用の機械を使用して刈り取ります。
刈り取ると、まるでバリカンできれいさっぱりと丸坊主にされてしまったかのようにマルチを張った畝が見えます。刈り取ったツルや葉は、細かく粉砕されて、土に戻り、その土壌に残り、次の畑のために最後まで働いてくれます。
2,マルチ剥がし
次は、マルチを剝がします。マルチが残っていると芋掘りの邪魔になりますし、回収しなければゴミになってしまいます。また、1のツル刈りをしたあとに、同じ機械を使用して、マルチと土の間にツメを入れて、マルチを剥がしやすくして準備をしています。
そして、手作業で一畝ごとにマルチを剥がしていきます。これがなかなか地味で体力を使いますし、土で汚れてしまう作業なのです。マルチを剥がし終えると、前面が土一色になり、一直線の畝が綺麗に並んで現れます。
マルチを剥がし終えたら、そのマルチを専用の機械で巻き取って回収します。ホースリールのようにホースを巻き付けるようなイメージです。これはとても便利でありがたいアイテムです。
3,芋掘り
いよいよ、芋掘りの作業です!専用の芋掘り機械を使用しますので、作業員が数人乗りながら、選別しながら収穫していきます。
土の中から鮮やかで美しい赤紫色のさつまいも「べにはるか」が、たくさんゴロゴロ♪ゴロゴロ♪と出てくると、とても嬉しいです!元気に育ってくれて本当に感謝です。
収穫したさつまいもコンテナに入れていきます。さつまいもは、一つとせ同じ形のものがないため、みんな個性があっていろいろな形や大きさのさつまいもと出会うことができます。そんな、さつまいもと向き合いながら作業する時間は、夢中になってあっという間に時間が経過してしまいます。
4,保管倉庫へ
畑ごとに収穫を終えてコンテナに収容されたさつまいもを、芋掘り機械から、都度、トラックに積み込みし、専用の保管倉庫へ運び込みます。大量のコンテナ数になりますので、この積み込みや運搬作業もスムーズにできることがとても大切です。
5,低温貯蔵で熟成
収穫したさつまいもは、保管倉庫へ運び込みが終わると、専用の低温貯蔵庫へ収納します。パレットに積まれた、さつまいものコンテナが並んでいる姿は、圧巻です。
この貯蔵庫では、さつまいもを12~13℃くらいの低温設定で2ヶ月間以上熟成させます。以前にも、ご紹介しましたが、収穫したてのさつまいもは、あまり甘くなく美味しくありません。低温熟成することで、甘みや旨みなどが増して美味しいさつまいもになります。その後、12月頃から始まる新物の干し芋の製造でさつまいもを使用していきます。
■まとめ
今回は、芋掘り時期の作業の流れについて、簡単ですがご紹介しました。
収穫の工程の中でも機械の力を借りることも多いですが、細かい作業も含めると、収穫作業も地道な作業ばかりですし、その繰り返しです。それでも、元気に育ったさつまいもに出会える喜びが何よりの原動力になっていると感じます。生産に関わる人たちへの感謝、自然の恵みへの感謝の気持ちを大切にしたいです。
今年も、今のところ大きくて美味しそうなさつまいも「べにはるか」が順調に収穫できており、大変嬉しいです。これから~10月末頃にかけて、すべての畑のさつまいもを収穫していきます。そして、年末頃より、美味しい新物の干し芋を作って、ご提供できるように引き続き取り組んでいきます。また、今後も、次の新物干し芋シーズンに向けて状況をご紹介してきたいと思います。